漢方にも塗り薬があるんですよ。
「紫雲膏」(しうんこう)というお薬です。
これ、かなりの万能薬です。
傷ややけど、肌荒れの薬ですが、シミにもいいっていう話です。
一昔前だけど、紫根入りの化粧品が流行りましたね。
やけどがきれいに治るそうなので、日焼けでヒリヒリしたときにもいい。
私は夏場の旅行には必ずもっていきます。
タイで外で強い日差しにあたって、頬が痛いくらい焼けちゃったときに塗ったら
翌朝には落ち着いてましたよ。
紫雲膏は、江戸時代末期のお医者さん・華岡青洲が創方した漢方の軟膏。
『華岡青洲の妻』という小説もありましたね。
紫根(シコン)、当帰(トウキ)、ゴマ油、ミツロウ、豚脂(トンシ)を混ぜてつくってあって、
紫根の色がビビッドで、紫芋みたいな色してます。
油が入っているのでべとつくのと、色が服についちゃうから、流行らないのかなあ。
あと、においも独特です。酸っぱいような、甘いような。
ちなみにドラッグストアとかネットでも入手可能です。
https://www.kracie.co.jp/hint/shiritai/vol89.html
なんでいきなり紫雲膏の話をしたかというと、
一昨日、手をすりむいてしまったんです。乾燥してるとけがしやすいでしょ。
ちょっとだけなのに、腫れて痛い。
思い出したんです、こういうときこそ紫雲膏!
かさぶたが早くできたような気がします。
べっとり厚めに塗って、絆創膏を貼って寝ると布団に赤い薬が付かずに、
かつ薬効も期待できますよ。
もともと紫雲膏を処方してもらったのは、口唇ヘルペスができたときなんです。
口に入っても安全だからとすすめられて、飛びつきました。
子供にも安心して使える。
口唇ヘルペスだけじゃなく、花粉症の時期など鼻のかみすぎで鼻の孔の中をひっかいちゃったとき
にも塗ってました。
肌荒れでガサガサがひどいときもほっぺたに塗ると、なめらかになりました。
昨日のクラスで、傷ややけど、日焼けにいいよーとみんなにすすめちゃいました。
一家にひとつ紫雲膏です。
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