思考を止められない私たち
1日のうち、考えてない時間はどれくらい?
1日のうち、起きている時間でまったく何にも考えてない
「真空の時間」、ありますか?
私はゼロです!
ずーっと、ずーーーっと何か考えています。
やめたくても考えるのをやめられないんです。
かといって「何を考えているか」を聞かれても
「なんだろう、仕事の段取りとかこれからのこととか、今日の夕飯とか」
と適当な答えは出てきますが、
正直、たいしたことは考えてないです。
でも、グルグルグルグル頭をフル回転させています。
日曜日でゆっくり昼寝でもしておけばいいものを
「明日、会社に行ったら、取引先の●●さんにあさイチで
メールしとかなきゃまずいな」
「××部長の先週の無責任な態度ムカついたわ」
「ヨガ教室の書類作っとかなきゃ」
「インスタの投稿のネタのストックはアレとアレで」
いいことなんですよ、段取りつけておくのは。
だけど、起きてもいない取引先とのトラブルのイメトレをして、
自宅で上司に思い出しむかつきしてるのは、
あまりにも無意味で砂漠…。
つまりは考えすぎて、新たな悩みを作りだす始末。
存在しない敵を作り出してどうする。
思考を止めるには体を動かすしかない
私が考えすぎ人間になったのは、子どものころから心配性な性格
だったことに加えて、
出版や広告といった締め切りのある仕事を長く
続けてきたのも大きいです。
トラブルを未然に防ぐためにあらゆる方向に気を使い、
何かあったときのために前倒しで進めるクセが強化されました。
いつも心配していて、のんきにしてる人を見るとイラつきます。
締め切り守らない奴に対しては、怒りを覚えます。
本当は心穏やかに生きていたいのに。
クリアで透明な頭になりたーい‼
私がヨガをしている理由のひとつが、「考えるのを止めたいから」
なのです。
無の時間が快感!
ヨガをしていると、体を動かすので、自然と体に意識が集中します。
というか、考えてる余裕がないし、
体が伸びて「気持ちいい」が真っ先に来るんです。
一生徒だったとき、チャレンジポーズをして
きついけど、足震えながらポーズをとっていたとき、
はじめて「無」の境地を味わった経験をしたのです。
普段の「頭モード」から「体モード」にスイッチが切り替わり、
「あ、私いま何も考えてなかった。超気持ちいい」
と嬉しくなったのです。
おそらくその間、2秒くらいだと思う。
その2秒の何と貴重なことか。
私のレッスンに通ってくれてる生徒さんたちは
働く女性がほとんどなので、1日中頭はフル回転です。
夢の中でも仕事をしている人もいるくらい。
金曜日夜レッスンで仕事終わりの方が集まるときは
あえてレッスンでちょいキツめのポーズを入れて
体に集中させて、頭空っぽにしていきます。
生徒さんたちに「ポーズの間、なんか考えてた?」
と聞いてみたら
「考えてなかった、すごい!」
とぱーーっと明るい、嬉しそうな表情をするんですよ。
気づくんですね、いかに自分が日々頭を使いまくり、
思考を止められないでいるかを。
日本女性、働きすぎ。これは大きな社会問題ですね!
2秒ですら自分では思考を止められないのに
ヨガをしているときは2秒の快感を味わえる。
だった2秒、されど2秒。
日常からの解放、自分を縛るものからの解放。
縛りから解き放たれたら、小さくまとまってる自分に気づけます。
「私、こんなもんじゃないよね」
とヨガを通じて出会った女性たちに思ってもらえたらうれしい。
もっともっと透明になっていこう!
そんな思いで今日もヨガ教室に来る生徒さんたちと
向き合っています。
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